《インヴェンション》楽曲をキャラ化してみようかと思う。
夕立に見舞われてずぶ濡れで出勤しました。こんにちはayutaroです。
昨日届いたインヴェンションの楽譜……たぶん私にとって初の原典版ですね。思い返してみれば私の子供の頃のお小遣いはほぼ本と楽譜に消えていっていたような……?
初めてのバッハの楽譜、全音の市田版が評判良く迷いましたが、つい「原典版」というものに惹かれてヘンレ社のものを購入しました。ただ、解説とか気になるから市田版も買ってみようかな、なんて思い始めています。
すべての調に性格がある?
いろいろインベンションやバッハについて調べたりもしているところで、目に止まった「バッハはすべての調に性格を与えた」という一文。
調に性格……そこから調性論なども少し調べてみましたが、まあ私はそこまでよく理解できていません。
でも、調性論を理解するにはなかなか大変そうですけど、調のうんちゃら~は置いておいて、その楽曲をキャラ化してみたらいいかも、とふと思いました。
ジムノペディのときの考察と近い感じですね。ジムノペディに関しては私は思い浮かぶ風景を具体化するという方法にしましたが、ある意味キャラ化と近いかなと思います。
ハ長調は素朴、明るい、純粋……と言われてもちょっとピンと来ないのですが、一つの楽曲をいろいろな調で聴き比べたら何か見えてくるでしょうか?
移調ってまだまだ私には高い壁なんですけど。
なので、私なりにキャラ化してその楽曲を深堀りしてみようと思います。
インヴェンションのキャラ化
恐れ多くもバッハ先生のインヴェンションをキャラ化してみようと思いますw
そもそもインヴェンションとは「小規模な器楽のための曲集につけられるタイトル」だそうで、バッハが長男のためにケーテン時代に書いたもの。
息子や弟子たちに平均律クラヴィーアを惹かせるための予備練習、多声部楽曲を理解させ作曲技法として身に付けさせるための手引とした目的で欠かれたと考えられている。
(参考:金沢音楽制作 J.S.バッハ《インヴェンション》第一番の構造と分析)
息子たちや弟子たちの成長を促すために欠かれた曲集の、その1曲目……どんなキャラでしょう。
楽曲の全体的な印象
明るすぎず、賑やかでもなく、でも暗くもなく、主題の順行形から始まり逆行形・半逆行形を繰り返すところは生真面目さも感じるけど、頑なな感じは受けない。むしろしなやかな感じを受ける。
するすると音が紡がれていく印象、でも上辺を滑る感じではなく、一つ一つの音が玉のれんのようにつながっているイメージ。
バッハ=教会という概念があるせいかもしれないけど、例えば木や土のような鈍い色のものではなく、キラキラする感じがする。かといって、宝石キラキラではない。ビーズほど安っぽくもない。クリスタル?
ああ、例えばバカラのグラスのような、カットの美しさとグラスの重さのバランス。
性別は?
これは……私はなにの疑いもなく女性と思ってしまう。
まあ、こういう例えで性別持ち出すといろいろ不愉快な思いをする方もいらっしゃるかもしれませんが、あくまで私個人が好き勝手に作りあげるインヴェンションのキャラ化ということで見逃して欲しい。
性格は?
穏やか、芯が通ってる、たおやかな……でもちょっと頑固w
話し方も静かそうかなあ。うるさくはない。煙たがられない学級委員みたいな。
お花すきそう。音楽も好きそう。あ、字がきれいそう。
あまりはにかんだり照れたりはしなそう、かな。まっすぐ受け答えしてくれそう。
踊ることはできるけど運動は苦手www
自ら前に出ることはしないけど、求められれば前へ出て自分の意見を述べることもできて、でも一発芸なんかは苦手で拒否する。基本的には才女系?
年齢は?
こどもの年代ではないかな。子供の頃からこういうタイプの子はいるけど、この楽曲の年齢って考えたときにすくなくとも小中学生ではない。
子持ちの女性って感じもあまりしないんだけど、母性的なものも感じるような。バッハが息子たちのために作ったってあるからかしら。
高校生ほどの若さあふれるって感じもしないんだよなあ。
20代。30代……う~ん、現代の40代以上の女性、若く見えるしきれいな人多いから悩みますね。
いいや、私の妄想キャラだから私が決めちゃおう。
30代前半。
容姿は?
楚々とした美人。
派手な顔立ちではないかな。そういう意味ではヨーロッパ系ではなくついつい日本人で想像してしまう。
160cm、52kgくらい。超ふつーwww
ちょっとくせっ毛のショートカット。襟足きれいそう。耳たぶに小さなピアス。その他のアクセサリー類なし。
似てるキャラは?
ふわっと思い浮かんだのは石田ゆり子さん。ちょっと前の。
私テレビ見ないし女優さんとかほんと知らないんで、石田ゆり子さんにしよう。
こんなこと勝手に書いて怒られないかしら(-_-;)
インヴェンション第一番 どう弾く?
さて、石田ゆり子さん的インヴェンション。どう弾きましょう。
さすがバッハ先生のインヴェンションということあって、ネット上にもいっぱい解説や動画が上がってます。あちこち見まくってますが。
そもそもこの楽曲が誕生した頃は現在のピアノではなく、バッハ先生はチェンバロでの演奏を前提として作ったはずだから、そのように弾くべしというのが多勢。
本来ならそうするべきなんでしょうけど。
でも、せっかくピアノで弾くなら思いっきりピアノらしい演奏にしてみちゃってもいいんじゃないかしらという天の邪鬼な私がにょっきり。
チェンバロの軽やかさはいい。それはほしい。でも、ピアノのきらびやかさとかなめらかさも欲しい。
軽やかに、涼しげに、ちょっとキラキラ感。この曲にあまり季節は感じないんだけど、イメージを並べると初夏な感じ。
今後クラシック楽曲を弾くにあたって思うこと
わたし、けっこう真面目ちゃんです。楽譜の通り弾かなきゃいけないとか思っちゃうほうです。
でもね。
もう、これって完全に私の趣味ワールドなわけであって。どう解釈しようと、それをどう表現しようと、そこは私の自由に決めていいことなのではないかと。
いろんな方が弾く「エリーゼのために」は聴くたび私はもっとゆっくり弾きたいと思うし。ブルグミュラー25の練習曲でやった「すなおな心」も指定の速度は早すぎるように感じたし。「アラベスク」はもっと疾走感みたいなのほしいなと思ったし。
作曲者の意図や思惑をないがしろにするつもりはありませんが「歩く速度」って言ったってみんなそれぞれ歩き方も歩幅もそのペースも変わりますからね。
その曲で表現する何かは「わたしらしい」何かであっていいんじゃないかな。
ちょっとそういう方向で模索していこうかなと思います。
最近練習しててもやぁっとしてたことが言葉にできました。スッキリ。
明日からの練習がより楽しみになりました(^^)
それでは、すてきな週末をお過ごし下さい♪
石垣島より愛を込めて
Ayutaro from Ishigaki Island