洗濯物があっという間に乾く日が続いていてごきげんなayutaroです。
毎日、気持ちよく暑いのですが……台風の少なさにちょっとビビってます。秋からどうなることでしょう?
ちょっとレトロな色合いのうりさんからもこんにちは。
最近はピアノの練習中におやつをもらえることを学んだのか、けっこうおとなしくしてくれてます。これぞ餌付け(笑)
甘ったれ具合は相変わらずですけどね。
ブルグミュラー25の練習曲「8.狩り」
ちょっと前から片手練習はしていたのですが、両手で合わせてみてます。
9曲目にして、初の見開き!とはいえ、繰り返す部分も多いので、見た目ほどの量ではないのですが……
「狩り」どんな曲?
馬の足並みが遠くから聞こえはじめ、狩りの角笛が近づいてくる、そんな印象的な出だしです。
ご存じない方のために、一つ演奏動画を。
ブルグミュラー:25の練習曲 狩り,Op.100-9 pf. 赤松 林太郎:Akamatsu, Rintaro
序奏の連続する和音はホルンの音のイメージだそうです。
印象的な序奏から始まり、序奏ーAーBーAーCーAーcoda:違うメロディーを挟みながら同じメロディAを繰り返す(小)ロンド形式。
輪舞曲(ロンド)って松任谷由実さんの歌でありませんでしたっけ?そのへんはかなり疎いのですけど……。
(小)ということは(大)もあるということで、AーBーAーCーAーBーAとなるようです。
ちなみにベートヴェンの「悲愴」などはロンドソナタ形式となるようで、最初のAーBーAが第1主部、Cが展開部、次のAーBーAが再現主部とされるようです。
少しずつ楽典や理論も勉強していこうと思うのですが、なかなか難しいですね(-_-;)
序奏
馬の足並みとともに狩りの角笛(ホルン)の音が近づいてくる様子。
そしてアウフタクト(覚えたての言葉を知りたいこどものよう笑)…曲の第1小節目が1拍目以外の拍(弱拍)ではじまること。
そんな事言われてもよくわかりません。まあ、そういう楽譜自体は見慣れているのですけど、それについての意味は教わったのかいないのか、よくわからないままでした。
↑これですね、一番最初、ドミソの和音が一つだけ前にはみ出てます。
6/8拍子なので、6拍目の音ということですね。
6/8拍子は分子が3の倍数なので「複合拍子」と呼ばれる3拍子がまとまってできる拍子。
一つの小説の中に8分音符が6個入るので、3拍子ずつまとめると2拍子系といえます。
‖ ♪ ♪ ♪ | ♪ ♪ ♪ ‖ ‖の間が1小節として。
拍の強さを3段階(1<2<3)とすると♪=3 ♪=2 ♪=1
そして、3拍をまとめて考えたときに最初の3拍が強く、後ろの3拍が弱い……
ああ、頭こんがらがる~。
とりあえず、弱拍(6拍目)から始まるから弱起(アウフタクト)ということね。
むりやり納得しようとしてます笑
ただなんとなく弾いちゃうと、8分音符にアクセントが付きやすいけど、逆。
強拍は4分音符。
うまくここができないけど、意識することで少しは変わるかな?
パートA
意気揚々と狩り集団がやってきたって感じ?
狩猟とホルンの関係を調べていたら、興味深い記事がありました。
ホルンの成り立ちがYAMAHAさんのさんのページにありましたので、ご興味ある方はぜひ。
ホルンの起源は「角笛」ということ。なぜあの形状なのか……面白いです。
左手部分は「ホルン5度」
今回始めて知った和声の用語でした、ホルン5度。
ホルン5度についてはこちらがとてもわかり易かったです。
はあ、覚えることがいっぱい(・・;)
そしてこの和音とともに、右手の跳躍が伴奏として繰り返されます。
全音の楽譜ではソ↘ソソの指番号が5-1-2とふってありますが、5-1-1でもいいよーという方も……
私が大好きなピアノ男爵ことゆうすけさんが「ラ・カンパネラでもこういう部分があるからその練習としても」と仰ってたので、5-1-2で練習してます(^^)
狩猟団体がホルンを角笛を鳴らしながら、意気揚々と隊列くんで歩いてる、そんなイメージです。
パートB
一転して単調に変わり、ちょっと不穏な空気感。
ここで動物たちの不安みたいなのを想像しちゃうのはちょっとエモーションすぎるという説もありましたが、私はやっぱり森で穏やかに暮らしている動物たちの不安、みたいなのをイメージしちゃいます。
森の空気感が変わった、という感じでしょうか。
右手の3度の和音進行、4.小さなつどいの応用ですね。
パートA
そしてまた場面が変わって狩猟軍団が闊歩してます。言葉悪く言っちゃうと、ちょっと能天気な感じすら(笑)
なんか狩猟するということをただ遊びと捉えてなにも考えてなさそうな……
生活かかってる感じはしませんね。
貴族のお遊び狩猟、みたいな。
パートC
そして、A-moll《イ短調》に転調され、悲しげな旋律に一変します。
このパートCだけが、2回繰り返されるんですよね。
どちらかで、悲しみがこみ上げて2回繰り返されたという解説を見かけました。私もそのイメージのほうがすっと入ります。
かられてしまった動物(勝手にイノシシのイメージ。うり坊)の悲しみ・寂しさが1度目、そしてそのうり坊を悼む母やその母を気遣う他の動物や、森の嘆きが2回め、という感じでしょうか。
ああ、なんかすごく悲しくなってきちゃった(T_T)
パートA
そして再び繰り返される能天気狩猟軍団の闊歩(笑)
少し憎たらしくなってきたかも……
最初と2回めのAの終始部分と少し違ってますが、そのまま序奏部分が変化しつつ繰り返されCodaに入ります。
だんだん狩猟軍団が遠ざかっていき、森に平穏が取り戻される……そんな感じでしょうか。
演奏ポイント
いろんな解説をか読み漁りましたが、まとめると…
- 軽やかなリズム感
- 同音連打
- 重音のレガート
- スタッカートの弾きわけ
- 跳躍
このあたりが技術的なポイントでしょうか。
でもせっかくブルグミュラー、曲想をよく考えて表現できるようになりたいです。
実は、パートCのうり坊~ってのは書きながら思ったことでした。書いてるうちに狩猟軍団が憎たらしくなっちゃいましたけど(笑)
でも、おかげでイメージが固まりました!
短調部分との対比ですね。不安げな動物たち、その動物たちの嘆き悲しみ。それに対して狩猟軍団の能天気さ(笑)
そんな思いを含めた演奏ができるようにがんばります!
(途中でちょっといろいろあったので、書き足すかも笑)
それでは!
石垣島より愛を込めて
Ayutaro from Ishigaki Island